去る117日.私は友人と闇練を行いました.闇練といってもたった二人で,それも始めて走るコースへ行ったので,それはもはや練習ではなく無謀な探検でした.

 闇練とは闇の中を走る訓練であって,より過酷な環境で走ることの喜びを知ったいにしえの変態たちが考案し,現在も日々の鍛錬のため好んで行われています.バイクでも車でも速く安全に走るためには,コースを先読みすることが大切です.認知-判断-操作の認知にあたります.本来,悪路を走るダート走行では認知が非常に重要になってきます.次の路面を見定め,走るラインを考え,ボディアクションに早くから入りマシンコントロールを行う必要があるからです.視界を大きく奪われた闇の中を走ることにより,ライダーはとっさの動きに強くなるため,フォースの鍛錬に最適です.ルーク・スカイウォーカーもヨーダに教えられていました.

 本来の闇練は,昼にコースを開拓し完全にコースをマスターした案内人なる頼もしい人がパーティーを先導するわけであって,例えそれが地獄のツアーであっても安全に練習を終えることが最重要です.

 私がそもそも白水峡へ行こうと思ったのは次のような理由からです.

 最近生駒以外でも東大阪に走りにいく機会が多く,そこにはチームike2のボスやメンバー達が多数棲んでいるわけですが,神戸の住人としては,地元の土地をもっと知りたい!と思ったからです.もちろん楽しくて東大阪まで通っているので遠さは感じないけれど,地元の土地を知らずアウェイばかりしていたので,おのずとホームを知りたくなったのです.できれば新しい道を発見し客人を地獄のツアーへと案内したいのですが,まずは既知のコースをしっかり把握することから始めようと..


 そんな思いで,以前調べようとして中断していた白水峡というキーワードがふと頭に浮かんだのです.すぐにネット検索しました.インターネットのお陰で大まかな場所まで絞り込めました.しかし自然のコースというのは街でショップを探すのとは違い電話も住所もないところなので,店員にアクセス方法を聞いて済む問題ではないのです.公道のどこからそれどのような裏道を通ってそこに行き着くのか,そこにいくために秘密の鍵や合い言葉は他に必要ないのか,道なき道の開拓であるため正しい道を行くのはとても難しいものです.

 友人と白水峡ネタで盛り上がり,最初のメール(白水峡の具体的場所を調べてください:ノーヒントで)をしてから五時間後に我々は白水峡にいました.

 まさかその夜,我々は砂の惑星にいるなぞ,メールをしたときには思いもしませんでした.

 二人とも仕事終わり,そして明日も朝から仕事というスケジュールの中,我々はネットで情報を調べ,興奮し,なんでもいいから今からすぐ下見をしようと意気投合し,夜に見つかるとも思っていないが,とにかく我慢ができず家をでました.片や神戸から,片や大阪の豊能から,1時間かけて夜中に有馬温泉で待ち合わせだなんて馬鹿げた計画です.闇のフォースの力のおかげでなんとか秘境も見つけられ,下見ついでに実際コースを走ってきました.

 友人は変えたばかりのスプロケの威力を試したくて,買ったばかりのテック8を試したくて‥

 私はおぼえたばかりの闇を走りたくて‥なんでやねん!

 砂防ダムの二段目まであがり,三段目がありそうな気配のなか,途中で引き返しました.闇は危険です…

 調子にのって丘を超えると向こうは崖でした.用心してスピードを殺していたので山に腹をすった状態で止まれました.闇は本当に危険です…

 今度昼にリベンジします.

     冬の寒い夜中,思いつきで,どこにあるかも知らない新しい闇のダート開拓へ.

     翌日仕事があるにも関わらず,走りに行こうとするパッションは,なかなかの変態精神だと思いませんか?!


だいじん (XL250R PARIS DAKAR)

無謀な闇練

 ike2.net 兵庫支部長 だいじんのレポート

2006/01/17 

ドラゴンの2丁大きくなったドリブン
スプロケットと,テック8
光と影が地形の特殊性を表している
ツーリング仕様だったドラゴンのマシンが
少しオフよりに,次は箱をおろして走る予定
練習後,芦屋にてラーメン.おいしかった
外との温度差でレンズが曇っているのです
本日の参加者
だいじん XL250R PARIS DAKAR
ドラゴン DJEBEL 250XC